これまでのオフィス・工場・医療施設などにおける電話設備の主流は固定電話やPHSでしたが、スマートフォンを内線としても使いたいというニーズが多くなってきました。
スマートフォン連携ではクラウドPBXを使ったシステムも多く工事不要、運用が楽などいい面もありますがクラウドPBXには次のようなデメリット・制限もあります。
- 自社にあわせた柔軟性のある電話システムが構築できない
- 発信できない番号がある
- 毎月の利用料が発生し、長く使うとオンプレ方式よりコストが上がる
- 音声品質が悪いケースがある
- 導入時に電話番号が変わる可能性がある
従ってオンプレミスなビジネスフォンやPBXを利用しオフィスや施設内では使い慣れた「従来型の電話」で、施設内での移動中及び外出先でも内線利用したい人はスマートフォンで、というように柔軟な電話設備構築を選択されるお客様が増えてきました。
スマートフォンを内線で利用するメリットには次のようなものがあります。
- 外出先でもテレワークでも外線発着信、内線発着信、転送などオフィス内線機能をスマートフォンで利用できる
- キャリアFMCに比べてランニングコストが安価
- 営業所等の拠点電話設備も効率的に集約できる
スマートフォンの内線化ソリューション比較
弊社で扱うスマートフォン・PHSの内線化ソリューションは次のとおりです。
- FMCサービスはキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)が展開するサービスで音声品質はいいですが、コストと機能面で柔軟性に欠けます
- PHSは2021年1月より公衆サービスは停止となりました。(自社アンテナ設置の敷地内のみ利用可)
「どこでも内線」サービス
「どこでも内線」はNECが運用するサービスです。
UNIVERGE どこでも内線サービスは、外出先や自宅からでもインターネット経由(LTE/3G/Wi-Fi*1)でスマートフォンを企業のモバイル内線端末として利用可能とするサービスです。
NECのコミュニケーションサーバが持つ電話機能をどこからでも利用できるため、業務に必要なコミュニケーションがスムーズになります。
特長として
- 月額サービス利用料方式
- データSIM利用で通話するためランニングコストが安価
- NEC製ビジネスフォン Aspire-UX以降、SV9000シリーズで利用可能
- インターネット利用で圧縮方式G729-a方式であり音声品質の保証ができない
「SIMぷるフォン」サービス
SIMぷるフォンはKOS社が開発したサービスです。
特長は次の通りです。
- サービス方式だけではなく、買い取り方式でも構築ができる(データSIM等は別途要)
- データSIM利用で通話するためランニングコストが安価
- ナースコール連動ができる(アイホン製NC)
- 音声品質はインターネット利用ながら圧縮方式がG711-μのためG729-a方式より良い
- NEC製PBX SV9000シリーズで利用可能
SIMぷるフォンは安価なSIMデータ専用プランを活用して内線電話アプリでの国内通話、国際通話となりますのでランニング費用も低コストで運用ができます。
利用方法
【参考】SIMぷるフォン利用規約抜粋
※SIMぷるフォンはKOSネットワーク株式会社製です。